スタミュ2期 全12幕を終えて やっぱり好き勝手書く

 

※前回のブログと同じくなるべく賛にも否にも偏らないよう、好き勝手書いてみようと思う。

 

OVA・ドラマCD・雑誌等のネタバレがあります。気になる方はブラウザバックをお願いします。こここうだよっていうものあれば教えてくれると嬉しいです。

 

 

 

 

はじめに

 スタミュ制作に関わった全ての皆さん、素敵な作品をありがとうございました。今後も何らかの形で、彼らのこれからを見守っていけたらと願っています。

 

 

 10幕後にブログを書き、11幕を見届け、12幕の幕が下りた。多田監督が「スタミュはその世界の”ハウツー”を描くのではなく、作品自体がミュージカル」であると発言していたが、フィナーレを飾るオールキャストの歌声、納まるところに納まったといえるラスト、まさにミュージカルという終わり方だった。特に揚羽の力強い「ウィー、メートルリオ!」の言葉には、ドラマCDや1幕での「後輩との共演を楽しみにしている楪」と「揚羽の成長」を思い返し、心にくるものがあった。

 11幕放送後、星谷降板は来てほしくないと思いつつ可能性としては考えたが、その代役が戌峰ではなく揚羽だということには驚いた。合宿回以降、揚羽の見せ場はもうないのだと思っていたし、やっと戌峰の見せ場が来るのだとも思っていた。華桜会の揃った舞台が見られない事実に次いで、とても残念な出来事だった。

 しかし、スタミュの2期は星谷と揚羽の関係が中心の物語。1期のように一人ひとりと仲良くなるのではなく、ターゲットは揚羽に絞り難敵にしているという監督の発言があった。そこに1期からの『憧れの人との共演』という要素が加わり物語が構成されている。

 

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 1期と2期の内容はこのようなイメージ。流れや印象的な場面は1期に似せて、星谷のメインターゲットは2期独自の差を出す。「空閑回」とはっきり書けないのが残念ではあるが、1期5幕・2期11幕とここぞというとき星谷の背中を押すのは空閑だった。

 個人的な意見ではあるが、スタミュは後半に試練的なものを持ってこない、日常回のようなものでも十分満足できる気がする。しかし、スタミュはミュージカル俳優を目指す高校生たちが主人公の”ミュージカル作品”なので、そうはいかないというのももちろんわかっている。

 こういうのが見たい、できればこうしてほしかったなんて意見は多々あれど、終幕を迎え、皆が笑顔で卒業記念公演を終えたのは何よりも嬉しい。

 

 

 今回もネタバレやら何やら混ぜつつ、自分がこの流れで腑に落ちるように力づくでこじつけていく。以前書いた「鳳と柊が一緒に遊べて、前華桜会の5人も同じ舞台に立て、team月皇としても今までに2度叶わなかった指導者に舞台を見せることができ、team鳳・柊の教え子も指導者と同じ舞台に立った姿が見たかった」という想いがあることを心の隅に置いておくと、また違った文章に見えるかもしれない。

 

 

事故について

 

 揚羽が謝っているが、あの事故の直接の原因が揚羽にあったとはいえ、大元の原因は中小路の装置(櫓?)への接触。そして中小路と万城目の処理不足、OKを出した南條・蜂矢の確認不足、マット周辺にいた人のトラブルに対する認識不足、そして最後に揚羽の対応の悪さが加わる。”手の空いている人”として舞台袖から合流した揚羽(+team楪)。彼らが来るまでには木材の撤去は終了し、箒で掃くだけとなっていた。掃除後もマットの周りには多くのスタッフが待機し、星谷の奈落落ちの補助に回っていた。画面に映っているだけでも8人。そのうち揚羽以外の全員が上を見上げていた。

 11幕後、揚羽を非難する声も見かけたが、どう考えても奈落スタッフ全体のミスだ。あれだけの人がいて釘の1本も見つけられなかった。表舞台に立たないスタッフもカンパニーの一員。成功させようという緊張もあっただろう。恩師の卒業公演ならなおさらだ。そしてあの見せ場、主役の奈落落ち。誰もが成功させようと、”星谷に怪我をさせまい”と上を向いていた。

 落ちていたのは釘1本。たかが釘1本だ。しかし落ちている場所はマットの上。何かが落ちてくれば釘もバウンドすることだろう。リハの映像を見る限り体に深く刺さる可能性は低いかもしれないが、跳ねた先が星谷の目だったら、顔に傷を負っていたら、それこそあの舞台に上がり続けることはできなかった。だからこそ12幕、謝った揚羽に対して天花寺が「そうじゃないだろ」といい、月皇も同意するのだ。あの台詞は慰めなんかではなく至極正論なのだと個人的には思っている。

 

 

怪我について

 

 星谷の怪我は、漣先輩の言葉の通りなら脱臼まではいっていない。なので関節がややずれた亜脱臼でどちらかというと炎症がひどい状態という仮定で書いてみる。星谷の「だいぶ楽になった」という台詞や肩の高さまでなら腕があげられることから、肩は動くが痛みで可動域が狭い状態と言える。

 人間とは不思議なもので、痛みを忘れる瞬間というのがある。スポーツをやっていた人なんかは特に経験があるかもしれない。それは過度な興奮状態、アドレナリンが分泌されて痛みという感覚がマヒした瞬間。ここでいうなら憧れの人=尊敬している人=鳳の「今のお前とやりたい」という言葉。周りの景色まで見えなくなるような高揚感。差し出された手に自然と自らの手が伸びる。

 

 気になったのは鳳の左目。魚住から星谷のことを告げられ、魚住の葛藤を知り、ある意味では説得を託される形になった。そして、星谷に気持ちを伝える場面、鳳の左目は前髪に隠され描かれていない。1期そしてOVAと、鳳が本心を隠すとき度々描かれなかったのが左目だ。1期11幕、想いでの野外ステージで星谷の背中を押すときは、左側からのカメラでも左目がしっかりと描かれていた。

 放送時、大事な教え子が怪我をしているときに「今のお前とやりたい」というだろうかとも思った。星谷のことを考えているのか、わがままで済まされるのだろうかと。

 

「今でなくても、いつかまた機会は廻ってくるかもしれない。お前がこの道を歩み続けるなら」

「だけど、俺は、今のお前とやりたい」

「待ちきれないよ、星谷」

 

鳳の言葉は10幕冒頭で聞いた柊の言葉に似ている。今でなくてもいい、でも今を選びたい。柊に背中を押され、舞台上の教え子をみて腹をくくった。しかし教え子の怪我、カンパニーに動揺が走り、プロである魚住も結論を出せずにいる。「あの世界に教え子を大切に思わない先輩はいない」「鳳は本心を隠している」という前提のもと、個人的に腑に落ちた結論は「鳳の賭け」だ。

 よくよく見てみると、鳳は星谷の状態を聞いただけで実際目にしていない。星谷はアイシングもテーピングも取り、上着を羽織って肩が見えない状態だったからだ。あの場面で星谷の状態を知っているのは、部屋にいる他のメンバーと視聴者である我々だけだ。星谷の肩の状態を直接見ていたならば発せられる言葉は違うものになっていたかもしれない。辰己や魚住が口にした現実的な意見は、「自分が行けば星谷は無茶をしたがる」と口にした鳳にもあったと思う。誰もが思っている、しかし感情という要因を足すとはっきりと誰も言えない。その状態で、怪我をおしてでも舞台に立ちたいという教え子に向けた言葉は、本当にやれるのか結論を星谷本人に託す、という賭けにも近いものだったのではないかと思う。

 

 

戌峰について

 彼に対しての意見は色々目にしたが、ここでは辛い可哀想なしに書きたいと思う。卒業記念公演の開演後「俺も出たかったなー」はただただ純粋な言葉だと思っている。「そうですね」と返した申渡の気持ちとは違う意味合いだろう。というのも「僕も出たかった」といっている、まさに目の前に天花寺がいるのだ。同じ役を競い、「かっこいい」と伝えるも嫌味に聞こえると言われ苦笑いし、オーディションに負けても笑顔で祝福する。素直ないい奴という言葉がよく似合う。そんな彼の言う「俺も出たかったなー」はハーディーという役に限ったものではない、ただ純粋な舞台への憧れに聞こえてならなかった。

  次にスイングについて。戌峰のスイングは必要だったのか。これは、必要だったと思う。実際問題代役は必要であるし、現に事故が起きた。育成枠ならその役を受けた候補生から個別に代役を立てればいいが、前華桜会の役回りは誰を代役として立てておくかという問題になる。もちろん他の卒業生という手もあるが、スタミュの構成上スイングという形で代役問題は全てカバーされた。

 戌峰は台本到着1日で立ち稽古ができるほどの天才。まだチームの配役決めすらはじまっていない段階でステップを踏んで見せた。彼にとっては日常がミュージカル。魚住もインタビューでは「アンシエント全員が度肝を抜かれた。初日から遅刻、振付を勝手にアレンジして困るが、将来が楽しみなのはダントツで戌峰」と回答している。

 

 12幕。本来ならば星谷の具合・未来・舞台の成功を考えて戌峰が代役でしかるべき場面。しかし、下された決定は代役揚羽。正直、この決定はいかがなものかとは思う。揚羽のコピーは確かにすごい。しかし、戌峰・星谷関係なくあの場の皆が揚羽に託せた根拠は何だろう。ずっと想っていた神様のコピーと今見て覚えて本番というのでは訳が違う。語られていないことはわからない。だからここでは揚羽の対応力と度胸は並みの人とは比べ物にならないとだけ思っておく。

 特筆すべきは揚羽の「ワンコ」呼び。揚羽は興味のないことには「アウトオブ眼中」、他人への呼び方は「キミ」が通常だ。いつも一緒の蜂矢、懐いてる辰己、興味がある月皇に対しては名前かあだ名で呼んでいた。特別と言える存在の星谷も、最初はキミ、打ち解けてから悠太。もちろんこれは二人称、揚羽の三人称レパートリーはわからないが、少なくとも揚羽に戌峰への興味があったのではないかと考えた。何せ戌峰は、上記のような天才だ。その片鱗を彼も目にしてきたものと思う。

 

 星谷の代役としてストレッチを始めていた戌峰が卯川に「代役揚羽」を伝えられた瞬間、正直、ここについては描写がないので何とも言えない。しかし、彼の真剣な表情からも見て取れる、スイングとして全ての役をこなせる技量。そして揚羽のフォロー。先輩による時間稼ぎ、これらが揃って星谷再出演の”地盤が固まった”。多くの人に支えられて舞台が成功した。あえて言うならば、星谷が感謝を伝える描写が欲しかった。カーテンコールが終わったら観客は舞台を見ることができない。あのあと星谷は病院に行ったのだろうし、バタバタしていただろう。なんと表現すればわかりやすいのか迷ったのだが、一番わかりやすい表現は「バクステをください」になると思う。

 

 

前華桜会について

 

 2期の華桜会は、5人ではなく教え子との関係が多く描写されていたように思う。後輩大好き5人組。

 

漣について

 team漣は漣が「いい子」を選んだつもりが、実力がありすぎてちょっと天狗になっている。本気になれない教え子たち。1幕から気づいてほしいことがあると気にかけ、12幕では北原が「てめぇは俺たちの本気も背負ってるんだ」と星谷に告げる場面で優しく微笑んでいる。星谷を降ろすか降ろさないかという場面、教え子の成長に喜ぶ漣と決断を先延ばしにした魚住との表情の差がすごい。

 

楪について

 team楪は楪の「みんな一緒に、心を一つに目標に向かっていってほしい」という想いの元、卒業記念公演にむけた指導を受けてきた。合宿回ではあんなことになってしまったが、2期は揚羽の成長物語でもある。 初めにも書いたが、アクシデントとはいえ共演することになった教え子(たち)への優しいまなざしと、揚羽の力強い返答はグッとくる。

 

暁について

 2期では教え子とのエピソードがないためか、全体的に後輩を支える縁の下の力持ち的ポジションだったように感じる。台本を確認しようとした星谷への言葉。アドリブで時間を稼ごうという提案。描写されている範囲では、あの舞台で一番冷静だったのは暁だったように感じる。1期では敵役扱いだった暁の成長・・・というよりも本来の暁鏡司を見れたような気がした。

 

柊について

 後輩との絡みは合宿合流時くらい。少し寂しい。しかし彼と教え子たちの関係を見ていて、どこか安心してしまうのは、OVA2の「だって、僕は柊先輩が見たいものをやりたいよ」と言った戌峰と教え子たちに対して「君たちは綾薙祭の公演でトップをとった、正真正銘スター・オブ・スターです。胸を張って、やりたいようにやりなさい」と言った柊の言葉があったからだと思う。鳳とteam鳳のような派手さはなくとも両者の繋がりをきちんと感じられるやり取りだった。(もちろん柊とteam柊が地味というわけではなく、どったんばったん大騒ぎ的な意味での派手さである)是非とも未来で共演をしてもらいたい。

 

鳳について

 おじいさまには「上面だけの愛想をふりまくな、お前の悪い癖だ」といわれ、暁には「いつも笑ってはぐらかす、そういうところが許せないんだ!」と胸ぐらまで掴まれた鳳が、弟に「いつまで臆病でいるつもりだ」と背中を押され、やっと決心したのは本番が始まってから。「キラキラしててふわふわって跳んで、黒い翼がバッサババババーン!!ってイメージで、とにかくすごかったー!」という星谷の前に現れるのは相当に恥ずかしいものがある気もするが・・・物語の最後で、お互い初めて相手を知った時の想いを口にし、やっと一歩を踏みだせた。鳳の今後が気になるところ。

 

 前華桜会は和解後、揃って舞台には立てていない。5人が揃った舞台が見たい。どんな形であれ、そのいつかが来るのを待っていたいと思う。そして、できる事なら5人とそれぞれの教え子との触れ合いをもっと見たかった・・・。

 

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星谷について

 6幕、鳳と遥斗とのこんな会話があった。

 

遥斗「魅力だけで通用するほどプロの世界は甘くない」

鳳 「あいつの夢はもっと身近なモノなんです。目標に向かって迷わずまっすぐ進むことができる。それが星谷の強みです」

遥斗「その先は見えなくてもいい?」

鳳 「あいつの可能性を信じています。今ある夢の先にもっと大きな夢が待ってる。それを叶えることが星谷にはできるんじゃないか。でも今は変わらずにいてほしいと思っている自分もいます。ダメですね、ただ綺麗だと思っていた輝きが今はまぶしすぎて目がくらみそうです。」

 

今の目標は憧れの高校生と同じ舞台に立つこと。先の夢や目標・進路を決めている仲間とは違い、星谷は今目の前にある夢に全力で進んでいく。スタミュ2期最終幕でその夢は叶うこととなる。月皇の「夢をかなえた気分はどうだ」という質問に「かわらない。不思議だけど今までと同じで・・・ううん、それよりずっとワクワクしてる。もっともっと前へ進みたくてうずうずしてる」と答える。彼の具体的な次の夢はわからない。でも主演・座長を経てもっともっと前に進みたいと思えるようになった。次、目の前にあるのは2年MSとしての綾薙祭公演だ。昨年通りなら2チームに分かれて行われる舞台。スタミュ2期は1期の最終幕のように季節がぶっ飛ぶことはなかった。何かしらの媒体で、綾薙祭公演も見届けてみたいものだ。

 

 加えて、2期最終幕Cパート。鳳からの宝物を机に置くシーン。冬服なのはどうしてだろうか。夏服のままだとただ腕が描写されるだけだから?冬服の方が画面映えするから?それとも時期に明確な意味が?あの公演の時だけではなく、時間がたっても宝物に支えられてる的な描写なのかもしれないが、実に気になる終わり方だった。

 

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さいごに

 

 2期に関しては色々な意見があるだろう。ネガティブな言葉もいろいろ目にした。1期の頃は平和でよかったと。でも私は1期に暁先輩や柊のおじいさまに死ねっていう人がいた事実を忘れられないし、自分が今持っている感想によって目につきやすい他人の感想なんかもあると思う。だから賛だろうが否だろうが他人がどう思うかよりも自分の意見を大切にして、同志がいたらただただ喜べばいいと思う。これはスタミュに限った話ではないけれども。

 

 もし続きがあるのなら・・・○○回を増やしてほしいなーと。もちろん、ドラマCDで名前がつけられた作品があるのだけど、私が見たかったのは「何かゴールに向かって歩みを進めていく中で一人ひとりにスポットが当たる」っていうのなんだろーなーと思った。もちろん人数が多くなりすぎるのでチームごとでもいい。今後そんな展開が来たら楽しいなーとおもいつつ、毎月1回の円盤特典を楽しんでいきたいと思う。

 

 

そして最後に一言。

 

推し!出ません!

 

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