※なるべく賛にも否にも偏らないよう、好き勝手書いてみようと思う。
※ここはこうだよとか、これ違うよってあったらtwitterとかで指摘してもらえると助かります。
※ドラマCDの内容とかも織り交ぜて・・・なのでネタバレNG等、不穏な空気を察知した人はブラウザバックしてください。
◆
10幕は納得のストーリーというか、9幕からの流れだとこうなるわな、というストーリー。ある種の罪悪感を覚えた星谷が柊の助言で壁を越え、その柊は一足先に一つ先のステップへ。鳳はというと柊に背中を押され、さぁ、11幕へというところ。
ストーリーがいい、このキャラはこんな人物じゃない、という様々な感想はあれど、星谷と柊の野外ステージでの会話で思い出されたのが1期11幕。野外ステージで再開した星谷と鳳の会話シーン。
「役者は泣きたいときには笑うものだよ」から始まるこのシーンは、鳳の犠牲に疑問を投げかける星谷と、自分を切り捨ててでも目の前の夢をかなえてほしい鳳との掛け合いがみられる。星のストライド~鳳duo ver.~を挟んだこのやり取りで、星谷は決断し、鳳は教え子を送り出す。
犠牲になったように見える鳳だけど、星谷に出会うことで黒い翼を白に戻すことができた。誰かが苦しいときに見ている誰かが輝きを与えてあげられれる。鳳は星谷に出会って、星谷は鳳に出会って輝くことができた。(※トークショーネタ)
2期10幕と1期11幕が似ているなーと思ったのは、切り捨てるとかそういう物騒なところではなく、苦悩する星谷と想いを託す先輩の対比、そして2期でも変わらず星谷は先輩たちの決定に翻弄されるのだな、ということ。スタミュの2期はちょいちょい1期のオマージュ?(同じ公式が行うこういうのなんて言えばいいんですかね?)が入ってくるので、くすっとするんだけど、こういう辛い部分もかー、と。もともとのスタミュのコンセプトが、
・星谷の負の側面を描かない
・上記を一切描かずにドラマは作れないので、上級生の思惑に翻弄されるシチュエーションを与える
・誰かを恨む、人のせいにする言動を取らせない
というものなので、ほんと、相も変わらず翻弄されまくっている。ついでに言うなら見ている我々も翻弄されまくっている。
個人的には星谷と柊の関係、柊の想い、鳳の想い、3人の関係はよかった。特に今まで想いを秘める描写の多かった柊が、自分の想いを他人に伝えたことで彼の想いを知る人間(星谷)ができたというのが嬉しかった。だからこそ、柊が抜けてしまうのは辛い。
◆
正直、9幕視聴後は
「一番来てほしくない(前華桜会が舞台で揃わない)展開が来てしまった」
「代役発表場面で終了したので星谷くんについてはまだ何とも言えない(拒否したり・周りが反発する展開もあり得る)」
「まだだ、まだ10幕の展開を見ないと・・・」
と、へこみつつも心の中のエース仙道が「視聴に集中しろ」と言ってくるので座して10幕を待つことにした。
そして10幕。
「9幕Cから場面とんだー(ノ∀`)」
「みんな受けいれてる、いい子しかいねー(ノ∀`)」
もう、こんな心情である。それ故、MXの視聴時は辛いとかよりもくだらないことしか考えられなかった。
・アンシエントは衣替えしてないけど暑くないのかな
・千木良くんのTシャツ(△q△)
・みんな傘さして?役者は体調管理も仕事のうちでしょ?
・辰己「朝から何も食べさせてないからね」食べさせてないからね・・・食べさせて(エコー)
・ライバルたちの霊圧がどんどん消えていく
・北原くんは「塩結びはおやつ」だと漣先輩に教わらなかったのか
・急なパルテノン神殿風のギリシア要素で、9幕終了後に見かけた「スタミュはキンプリ、前華桜会はオバレ」が実現して5人が星座になってしまう
・鳳「やり残したことは?」→柊先輩との共演では?
・NRT発だからその飛行機ちg・・・いや、気持ちだなこういうのは
・辰己「少し先延ばしになっちゃったな(略」→共演してほしかった・・・いや、ほんと
・柊先輩の真っ白な台本に最初に書き込まれたのが名前を消す線と星谷悠太
・タヴィアンかわいいなぁ!!!
ほんと、エンカのタヴィアンお嬢さんはかわいかった。天花寺翔さまとタヴィアンお嬢さんの掛け合いが聴けるCDがほしい。にゃーにゃーいってるだけでいいから。
◆
10幕が終わり、安堵の涙を流す人、感想で殴り合う人、疑問を投げかける人、色々見かけた。個人的には「何故この流れにしたのか」派だ。もちろん批判はしない。これは好みの問題だから。基本、ハッピーエンド・大団円大好き。例えモブに厳しい世界でも名前や声帯のついているキャラには等しく幸せになってほしい。そしてこの上に「前華桜会5人が揃った舞台が見たい。OVAの特典映像、SING A SONG!MUSICAL!で実際5人が現実で踊っとされるが、本編で見たい」というのが加わる。つまり、この自分の好みに合うためには、この流れではだめだったということだ。だからこそ「星谷代役説」は来るな・・・来るな・・・と思ったし、来たからこそ「辛い・・・」となった。
例えば、教師・在校生(あとは私服、スーツの観客もいるので関係者や家族。宝塚音楽学校風に言えば一般も少しはいるかもしれない)が主な観客であろう卒業公演とプロの世界、ブロードウェイの出演を秤にかけたら私はブロードウェイに行くべきだと思う。例え、演出の道へ向かう鳳を含む5人で同じ舞台を踏める最後のチャンスだったとしてもだ。だからこそ「9幕で降板が宣言された→10幕でブロードウェイを蹴ることはしてほしくない→10幕を視聴し、この流れになるわな」という感想に至るわけだ。
しかし、これは既に提示された「卒業公演」か「ブロードウェイ」かという2択だからブロードウェイを選ぶのであって、この流れにならなければ「鳳と柊は一緒に遊べて、前華桜会の5人も同じ舞台に立て、team月皇としても今までに2度叶わなかった指導者に舞台を見せることができ、team鳳・柊の教え子も指導者と同じ舞台に立てた」んじゃないかなーーーーーと床に大の字になるわけだ。
大.o(こうなったら魚住先輩が鳳先輩を事務所に入れるしかないな。鳳先輩は歌って踊れる演出家になろ)
◆◆◆
感想的なのはここまで。
以降は「この展開を自分の中に落とし込むための考察やこじ付け」だったりするので、なっがい文章読みたくない場合は、ここでブラウザバックしたほうがいい。
◆◆◆
10幕冒頭を見た時、これ時系列どこだ?となった。時期の言及がないが、大学構内のカフェを使っていること、外の人たちの服装や「その時が来たら自分で道を選んでみようと思います。結果、誰かに何かを託すことになっても」という柊の言葉辺りから、遥斗の渡米前かと思っている。その辺りを考えるため、改めてセカンドドラマCDを聞いてみた。
9幕での柊の降板、10幕での星谷・鳳への言葉、それらを知った状態で改めて「セカンドドラマCD」を聞くとだいぶイメージが変わる。今まで「柊降板」というストーリーの切っ掛けは「早乙女律のマンションにて」の遥斗へのメールだと思っていた。しかし、今の状態で聞き直すと「早乙女律のマンションにて」の前「大学構内にて」の華桜会の会話に違和感を覚える。
卒業セレモニーと卒業式を終え大学入学まで数週間。学部説明会のため大学に揃った前華桜会。構内のカフェで時間をつぶす5人。卒業記念公演の話になり、主演は柊、相手役は鳳だろうと話が進む。そして話はこう締めくくられる。
暁「僕らの教え子、僕らの指導者、そして僕ら自身。皆が参加するカンパニーか」
楪「トレビアーン!それが卒業記念公演デース!きっと、とっても素晴らしい舞台になりマース!」
柊「皆が参加するカンパニー。えぇ、素敵でしょうね」
このドラマCDを購入したとき、最後の柊の言葉は『喜びをかみ締めている』のだと思った。数か月先の未来を想像し、バラバラだった5人・その指導者・教え子たち、全員が揃うことへの喜びの言葉だと感じていた。そう感じ取ったからこそ7幕の頃から多く目にするようになった「星谷代役説」は「来るな・・・来るな・・・」と毎週思っていた。
しかし降板が決まり、彼の想いを知ってからドラマCDを聞くと「あー、これもう決意してるのか。で、次幕の『早乙女律のマンションにて』で遥斗さんに連絡するのか」という流れに変化するのだ。
詳しい時系列はわからないが、個人的な印象は・・・
卒業セレモニー(3/15)
in漣家
卒業式
鳳樹のマンションにて
大学構内にて
早乙女律のマンションにて
2期10幕冒頭
in空港
1幕(始業式4月上旬)
2幕(始業式の次の日+もう1日)
3幕(4月休日) ※1
4幕(5月) ※2
5幕(4幕の次の日+もう1日)
6幕(5月下旬~6月上旬) ※3
7幕(6幕の次の日+もう1日)
8幕(~6月中) ※4
9幕(6月下旬) ※5
10幕(7月)
※もう1日は翌日の場合もあるが不明の場合もある
※1.2 天花寺の持ってきたグッズが「桜姫」のグッズだった場合
※3 北陸新幹線沿いの水田、ビワ、山菜あたりでここらへん
※4 星谷がランバートの台詞を覚えるくらいは時間がたっている・ 合宿は3週間
※5 夏服になっているので前年でいえば6月20日以降
この時系列で考えてみると卒業式後の「大学構内にて」では暁たち他のメンバーはまだ知らず、「早乙女律のマンションにて」で遥斗にメールがいき、2期10幕冒頭で直接相談。そして4月になった第1幕では既に暁たちの知るところとなっている。いつ伝えたのだろうか、遥斗に連絡する前?後?もしかしたら「大学構内にて」のあと、あの場所でかもしれない。
先にあげた「大学構内にて」のラストの会話を聞いた後に、7幕の朝食中の会話
漣「我々が教え子たちと揃ってステージに立つ、感慨があるな」
鳳「揃ってか」
柊「その件は月皇先輩たちに一任しています」
鳳「そうだったね」
を聞くと辛さが増す。柊に打ち明けられた他の4人はどう思ったのか、どう納得したのか。特典ドラマCDとかで来そうでもあるけど・・・こわすぎるわなぁ・・・。
◆
裏ミッション=代役探しについて。2幕で初めて語られる「裏ミッション」については2幕~7幕までは「柊が合格し、育成枠を決定後、代役を選抜」しなければならなかった。なので合宿前までは「今はどうしようもない」と言われ続けた。5幕で遥斗へメールが届き、合宿初日の夜、アンシエントに柊の合格が告げられる。2日目には遥斗によって星谷が柊につけられ、3日目には個人戦の旨が伝えられる。
遥斗が星谷の演技を見る機会は描写されてる限り、綾薙祭の1回だけ。in空港の時点ではteam鳳の顔もなんとなくしか覚えていない。いくら柊が「月皇先輩たちに一任している」とはいえ、魚住の報告、合宿初日夜の鳳との会話、それだけで遥斗がGOを出したとは考えにくい。なので、そこに絡んでくるのが10幕冒頭なのかなと個人的には思っている。
「今でなくてもいい、と思っていたこともありました。でも、今この瞬間でなければあり得なかった出会いやめぐり合わせがある」
―ハッとする遥斗
「その時が来たら、自分で道を選んでみようと思います。結果、何かを誰かに託すことになっても」
もしこの時に、10幕で星谷に打ち明けたような話を遥斗にしていたのならば、話はすんなりいく気がする。もちろんただの想像でしかない。しかし、1期12幕~OVA~セカンドドラマCDを経て10幕の柊の言葉を聞くと、イメージがだいぶ変わる。
■1期12幕
柊「憧れの人、キミのことでしょ」
鳳「憧れの王子様なんて柄じゃないんだけどね」
■OVA
柊「気乗りしないからと言って適当にやられてはこまりますよ」
鳳「学園や華桜会のやり方はやっぱり納得しきれない。こぼれた星屑たちを拾い上げもしないで、伝統だと言って切り捨てる」
柊「そう思っているのなら、尚更!」
***
柊「(12幕を思い返し)あの時思ったんです、この学園は少しずつ形を変えていくのかもしれない。でも僕らにはそれを見届ける時間はない。だから跡を継ぐ者に託すのです。彼らの未来を。可愛い教え子たちのためと思えば華桜会の選考にも身が入りませんか」
鳳「驚いたな、柊でも私情を挟んだりするんだね」
柊「勿論、華桜会の主席としてはあるまじきことです。なので、他言無用で」
***
柊「いい教え子たちですね」
鳳「どうしよう柊、泣きそうだ」
■セカンドドラマCD
柊「我々は1年共に過ごした教え子たちを送り出し、自らも巣立つ。感慨があります」
柊「ですが、星谷くん。彼は君からの卒業はできても憧れの人からの卒業はできないんじゃありませんか?」
柊「いつか会いたい、同じ舞台に立ちたいと夢を見続けている。いつまでそのままにしておくつもりですか?」
鳳「卒業、必要なのかな?」
柊「彼の夢がいつまでも叶わないままでいいと?」
鳳「(略)今はまだ星谷には彼が必要なんじゃないかなって」
これを踏まえて10幕冒頭や星谷との会話を聞くと、(共演させるためのシナリオ的にとか言う話は別にして)
「自分は自分で決めた道を進もうと踏みだしたのに、恥ずかしいやら何やらで臆病風に吹かれている兄が自ら一歩を踏み出せるように、兄を変え周囲を変えた後輩に、自らが兄に伝えたかった言葉と同じ想いを持ち続けた後輩に兄の相手役を託す」だからこそ柊の代役は星谷でなければならなかった。基礎がなっていなくても役に入り込み、天才ではないが日々努力を続ける星谷。彼だからこそその一言一言がノックになって鳳に響く・・・。
っていう流れになるんじゃないかな、と。
もちろん、あと2幕を見なければ鳳の反応はわからない。ラジオを聞く限り、もう一波乱あるようだが、これを書いてる時点では何とも言えない。ここに書いてあることが全部見当違いだったなんてことだって十分にあり得る。だが、代役を任されたからには、座長になったからには公演終了後「よかったね、星谷くんでよかった」といいたい。
◆◆◆
ここからは思い切り妄想だったり愚痴だったり。見なくて平気。
◆◆◆
思い返せば今回の卒業記念公演はイレギュラーだらけで、その全てが今までの綾薙の通例から逸脱している。
1、アンシエントの1人、遥斗の不参加
2、書き加えられたエディ役
3、育成枠の個人戦化
4、座長の降板
5、2年生座長
そして描かれないところでは、教え子たちの未来を託した後継ぎが華桜会として1年生を指導している。育成枠に選ばれた生徒が次期華桜会に選出されやすいと聞くが、現華桜会が初めて見る1つ下の世代の公演が「卒業記念公演」なわけだから、当然と言えば当然かもしれない。(そう考えると、歴代最強(と監督が思っている)とも言われる遥斗世代は全員バラバラのチームだったのだから、そこで選ばれた魚住・早乙女・双葉は綾薙祭公演が素晴らしかったのだろうか・・・みたい・・・)これらの「今までの綾薙を少しずつ変えていく力」が星谷世代の華桜会選抜に影響してくるのか、星谷世代の学年としての公演は綾薙祭で2チームに分かれて行われるが、「卒業記念公演 座長 星谷雄太」がどう評価を受けるのか楽しみだ。
◆
「スタミュに悪い人はいない」というのに安心して「報われない人・犠牲になる人は大いにいる」ということを忘れていた。1期でいえば一般枠。でも彼らは名前も声も持たないモブ。しょうがない。しかし、2期。まさかここまで名前はあるけど声のついていない子たちが不遇だとは思わなかった。1期は1幕に出ていた多くの部活が12幕の綾薙祭で名前が出ていて「この物語ではモブだけど、一人ひとり生活している」感があったり、在校生のガヤなんかもあったが、2期はそれもほとんどなくとても静かな狭い世界。
人数が多くなりすぎるから、メインにはできないし、全員に声もつけられない。わかる。しょうがない。しかしできる事なら、南條くんには十文字くんの名前も言ってほしかった。あの場に彼がいなくてもだ。
◆
こんなところだろうか、書いている本人は結構すっきりした。たぶん、推しキャラがいる人、箱推しの人、作品推しの人、色々いると思う。推しが不遇だったり、展開にNOを突き付けたい人もいると思う。その感想は後に変わるかもしれないし、去る人だっていると思う。それでいいと思う、個人の感想なんだから。こう思わない人は愛が足りないとか、作品をきちんと追えてないからだとかいう人もいるけど、他人の感想はあくまでも他人の感想で、自分が感じたことがあるのならそれが全てだ。
個人的にはあと2幕を見届けたい。今の展開から想像できるものが本当に来るとは限らないから、中座せず、終幕まで見届けたい。
たまに「推しを人質に取られている」なんて表現を目にするけど、そっか、推し画面にいるんだ。私?遥斗さんとゆうつむちゃんが好きだけど、最推しはまだ出てないかな。
あと2幕・・・見届けたい。